プロ化の罠

 

 

 

多くの院長は、私が勝手に『プロ化の罠』と呼んでいるお客様とのコミュニケーションの問題を抱えています。

 

『プロ化の罠』とは、院長が開業後、経験を積めば積むほど、治療院を利用する、或いは、治療院に行こうか迷っているお客様の心理が、感覚的に

分からなくなっていくことを意味します。

皮肉なことに、勉強熱心な院長ほど、この症状に陥りやすいのです。

 

では、なぜ勉強熱心な院長ほど、この罠に、はまり易いのかを、下記で

説明しましょう。

 

向上心に溢れる院長にとっては、技術を磨くため、定休日に丸々1日かけて

定期的に、技術セミナーに通うことは普通のことです。

ところが、熱心に技術を学ぶ程、院長の知識が増えてしまうことによって

治療院を利用するお客様の目線から、どんどん離れてしまい段々、お客様

の不安な気持ちなどが、わからなくなってきます。

 

これは、本当に皮肉なことですが、逆に、マッサージ/癒しがメインで、

施術(技術)を重視していないリラクゼーション院では、院長自身、利用

する側のお客様の不安な心理を、肌感覚で理解できます。

 

その結果、このようなリラクゼーション院は、マーケティングだけは、どんどん上手になっていきます。

 

一方、技術の習得に熱心な院長ほど、お客様の気持ちがわからなくなってしまう為、平気でお客様が不快に感じるような文章を、チラシやホームページに書くようになってしまいます。