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治療院でのキャッチコピーについて
私が、治療院の集客コンサルティングで、現場を回る中で痛感していることは、治療院でキャッチコピーを用意することは、本当に大事だということです。なぜなら、キャッチコピーがなくて、ただ、治療院の名前だけがあっても、お客様には、そこの治療院の特徴が何かが、分からないからです。
例として、以前訪問した治療院では「オステオパシー○○○院」とだけ書いてありました。 私は、これでは、お客様に意味が伝わってないと思い、面談時、院長に
「オステオパシーって何ですか?また、最初から、オステオパシーの意味が分かるお客様はいますか?」
と聞いてみました。院長の答えでは、
「オステオパシーとは、アメリカ生まれの整体のようなもの。また、今まで、オステオパシーの意味が分かったお客様は一人もいなかった」
とのことです。 そもそも、このケースでは、オステオパシーという、誰も意味が理解できない言葉を治療院名にしていること自体が問題ですが、キャッチコピーとしては、
「オステオパシー○○○院」
「オステオパシーは、アメリカ生まれの整体なので、体をボキボキしませ ん」
などが考えられます。 コピーにすることが、お薦めです。 たとえば、猫背矯正メニューなどを提供している治療院では、
「猫背を改善して、健康になろう」
「健康は、猫背の改善から」
などのコピーが考えられます。
ここで、重要なのは、キャッチコピーは、誰もが理解できる簡単な言葉に するべきということです。 たまに、治療院によっては、
「脳幹を整えて・・・・」
など、一般人には、まず理解できない「脳幹」という専門用語を、キャッチコピーに使っている所もみかけます。 これは、コピーの悪い例で、脳幹のような専門用語を入れる位ならば、むしろ、何もキャッチコピーを付けない方が良いです。
実際、誰もが理解できるシンプルなキャッチコピーを作るのは、難しい仕事で、私も以前、散々悩みました。 そこで、私の場合「治療院の集客のお手伝いすること」という、根本的な 意味だけ伝われば良いと考えて、HPや名刺には、単純に
「治療院の集客をサポートします」
とだけ書きました。 正直、何のひねりもないコピーですが、少なくとも、上の日本語ならば、意味が分からない日本人はいないでしょう。 実際、名刺に書いてある、このキャッチコピーを見た後は、多くの院長が
「具体的には、どんな内容で、治療院集客のサポートをしているのです か?」
と聞いてくれるので、そこで、
「例として、院長プロフィール作成、治療院HPの文章編集、オリジナル小 冊子作成などがあります。 また、通常の訪問コンサルティング、更に、遠方の院長には、メールの やり取りによる、メールコンサルティングもあります」
と具体的に説明することができます。
ところで、私が、キャッチコピーの例として、最もお手本になると思うのが、ユニクロのキャッチコピーです。 ここは、本当に、見事な、ストレートに人の心に突き刺さるコピーを用意しています。 さて、ここで、ユニクロが作成したコピーは、どんな日本語なのか、少し想像してみてください。 答えは、下に載せます。
文章は、想像できましたか? 答えは、
「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」
です。
いやー、これは、痺れる程カッコ良いコピーです。 更に、私が凄いと思うのは、上のコピーは、単なる
「キャッチコピーの為のキャッチコピー」
でなく、ユニクロの事業展開と、そのまま、コピーがリングしている所 です。たとえば、既に1億枚の販売を達成したことでも話題になった「ヒートテック」という商品は、まさに、
「服を変え、常識を変え〜」
というコピーそのものです。 最近では、新たに、ステテコの販売まで始めました。 従来のダサいステテコのイメージを打ち破ろうという点からも、まさに、キャッチコピーそのままの商品だと分かります。
ユニクロは、キャッチコピーと事業展開が、完璧に一致しているまれなケースですが、私は、ある意味、これこそが、キャッチコピーの完成形だと思います。
もちろん、裏を返せば、経営そのものが、キャッチコピーに縛られるとも 言えます。つまり、カッコ良いキャッチコピーに対して、事業の中身が伴わなければ、むしろ、お客様の印象は悪くなってしまいます。
そこで、院長は、ユニクロ程、革新的なコピーは作る必要はないと思いますが、治療院の経営を限定しすぎない範囲で、一つキャッチコピーを作ることをお薦めします。
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