小冊子のコラムについて

 

 

 

コラムは、しばしば『コーヒー・ブレイク』と形容されることもあり、

実際に有料書籍では、コラムでなくコーヒー・ブレイクのタイトルを

付けている場合もあります。

 

コラムは、読者の小冊子に対する興味を惹きつけておく上でも、重要

な役割を果たしますが、私はコラム作成においては、2つのコンセプト

がカギになると思います。

 

1つ目は、コラムでは、作者の『喜怒哀楽』の感情が最大限引き出される

内容になっていること、2つ目は、どの段階でコラムで挟むかということ

です。

 

まず、1つ目に関して解説します。通常、自社の業界に関する小冊子を

書く時は一般の方には、どうしても専門的な内容になってしまいます。

例えば住宅業界ならば、建築に関する内容、整体業界ならば人体の構造

に関する内容などです。

 

それでも、本文は安易に読者に妥協するべきではなくその分野のプロと

しての誇りを示す為にも、ある程度専門的な誌面は必要です。

 

そこで、コラムは必然的に文字通り、読者にコーヒー・ブレイクの休憩

になってもらうように、自身が日々の生活で体験した『嬉しいこと』

『悲しいこと』など、感情を揺さぶられた出来事を載せるのがお薦めです。これで、誌面の中で読者と距離を少し縮めることが可能になります。

 

2つ目のどの段階でコラムを挟むかについては、オーソドックスな『起承転結』式の文章ならば、真ん中の承と転の間に挟むのが、一番自然です。

 

私も、まだ経験が浅かった頃、コラムを結論の前に載せたことがありましたが、今思うと、やはり少し唐突で不自然でした。