小冊子作成/配布マーケティングの4カ条

 

 

 

 

1)『小冊子では全部伝えないこと。最大でも、30%程の内容で留める』

 

解説)

 

正直に告白すると、私自身、この事実に気付いたのは、それ程昔のことではありません。

以前は、治療院用の小冊子では、かなり詳細に、専門的な情報を載せないといけないと信じていました。

 

でも、冷静に読み手(=見込み客)の立場で考えたら、どうでしょうか?

例えば、首や腰など、体の痛みを無くしたい人は、『腰背部筋弛緩回復法』や『上腕回転筋弛緩回復法』の内容など、知ろうとも思いません

(そもそも、漢字を読めるかも疑問です)。

 

小冊子作成で、大事なことは、そんな専門的な方向に走って、読者に読む

気を無くさせることでなく、本当に伝えたい内容の30%に留めて、読者に

考えるスーペースを与えることです。

またあえて、内容も50%以下の30%程度で、留めておくことで、読者に

『何となくだけど、ここは凄そう、信頼出来そう』とおもってもらい、

次に、『残りの70%の部分も、少し知りたいな』と認識してもらう

のが狙いです。

 

そして、この点が次に述べる『2』と関連してきます。

 

 

2)『無は、実は無でなく有である』

 

解説)

 

これは、一見、禅問答のような言葉です。

以前の私は、小冊子の各ページでは、なるべく空白を作らないほうが良い

と考えていました。

 

なぜなら、ページに半分空白があると、中身が薄い冊子と思われるのでは

ないかと考えていたからです。

しかし最近気付いたのは、事実は、逆で、むしろ小冊子各ページでは、

半ページ或いは、2/3ページの空白ができるのを恐れるべきではない、

むしろ歓迎するべきだと気付きました。

 

理由は、整体院が作成する小冊子など、元々の内容が、最初から一般人に

馴染みの無いトピックの場合、ページの余白が、読者にとって考える時間

=思考スペースを与えることになるからです。

この余白が無くて、文字が詰まった冊子では、読者は『消化不良』を起こしてしまいます。

 

この点は、以前読んだ『シンプリティの法則(東洋経済新報社)』に

多大なるインスピレーションを受けたので、下記に紹介します。

 

『余白が増えれば、提示される情報は減ることになる。すると、それに比例して、減少した入手可能なものに対して、より多くの注意が払われるはずだ。存在するものが減れば、私たちは、あらゆるものをはるかに深く理解する(シンプリティの法則 57ページ)』

 

 

 

3)『小冊子完成だけでは、まだ50%の達成率』

 

解説)

 

小冊子作成は、一種の精神的なマラソンとも言えます。

伝えたい内容を厳選し、一般人にも理解できるように、専門用語を書き換えて1冊の小冊子をかきあげるのは、大変な作業です。

 

その為、小冊子完成後は、それだけで満足してしまう自己満足状態になりやすいです。

ただし、この状態は、まだ50%の達成率で、残り50%は、いかにして、

効率的に小冊子を集客に生かせる形で、配布していくかという別の面倒な

プロセスが存在します。

そして、これが最後の『4』に関わってくる部分です。

 

 

 

4)『自社の既存のツールで、最大限の横展開を考える』

 

解説)

 

小冊子というツールは、どうしても、それ単体で考えられてしまうことが

多いですが、そのような単眼的な発想は、非常に勿体ないです。

 

前に、『最大限の横展開』と書いたように、私は既にある自社のHP/

ブログ/チラシ/広告/ニュースレター/ラックなどの全ての道具で、

それぞれ小冊子を宣伝し、そこから連続的な流れを作り出すべきだと

思います。

 

例えば、ブログには、毎回最後に写真付で、小冊子の宣伝を載せる。

また、小冊子記事が、地元の新聞社などで、一部でも紹介されたら、

その事実を、ブログ/HPに載せる。

また、掲載記事をコピーして、そのコピーを自社のラックの中に入れる

など、常に、切れ目なく、自社既存ツールでの横展開を行うべきです。