治療院での小冊子手渡しの3ステップ

 

 

 

      

小冊子配布で一番効果的なのは、自ら、目の前のお客様に『手渡し』する

ことです。

クライアント様には、施術で来院したお客様全員に、最後に小冊子を渡し

ましょうと伝えています。

ただし、やはり大多数のクライアント様にとっては、小冊子を集客に使う

こと自体が初めての経験なので、どうしても、1人、1人のお客様に、

小冊子をその場で渡すことに、違和感を覚えるようです。

 

そこで、下記に小冊子手渡しでも、無理なく実行出来る『3ステップでの 小冊子手渡し』方法について、解説していきます。

 

 

 

●ステップ1=ファン客のみの手渡し+口コミ誘発の仕掛けを実施

 

 

最初のステップでは、まず、自院のお客様の中でも、特に『濃いお客様』

いわゆるファン客のような、お客様は何人〜何十人いるかを、割り出し 

ます。

例えば、上の作業をした結果、ファン客が計20人いたとしたら、まずは

テスト的に、この層の人達だけに小冊子を渡していき、感触をつかんで

いきます。

 

またファン層のお客様でも、特に、どれ位の割合の人達が、積極的に

口コミをしてくれるかを想像してみます。

実際は、ファン層のお客様達は、院長がお願いすれば、喜んで口コミし

てくれる人が殆どのはずなので、この層の方達には1冊でなく、最初から

2冊の小冊子を、

 

『宜しければ、友人にも1冊、小冊子を渡して下さい。』

 

と伝えて、お渡しすることも可能です。

 

 

以前、補聴器店のお客様用に、小冊子を作ったことがありますが、

その時、店長が教えてくれたことが印象的でした。

それは、ある年配の男性のお客様に小冊子を渡した所、実は、その方は、

学校の元校長だった人物で、

 

『 内容が良いから、私の元同僚達にも配布したいので、後、何部か小冊子を下さい。』

 

と、後日わざわざ再来店されたそうです。

上の事例のように、お客様の中には、自分の損得勘定抜きで、積極的に、

他人の商売を応援してくれる人もいるので、そのような好意は、ありがたく受けるべきでしょう。

 

 

 

●ステップ2=施術中の会話に盛り込む→相手の反応を見て手渡し

 

 

次のステップが、施術中のお客様との会話で、さり気なく小冊子の内容に、少し触れることです。

その後、相手の反応を見て、興味を持つようならば、最後に小冊子を渡し

ます。

 

実は、施術中に、小冊子の内容に、自然に触れることは、何も難しくありません。

なぜなら、治療院が作成するオリジナル小冊子は(治療院に限らず、他の

業界でも同じでしょうが)、普段、院長が話していること、考えていることを、体系的に、まとめたものだからです。

 

そこで、お客様が少しでも興味を持つようならば、最後に小冊子を渡して

も、嫌がられることはないはずです。

なぜなら、小冊子自体が、施術中に話したことを、更に詳しく説明した

内容だからです。

 

 

 

 

 

 

●ステップ3=1と2での反応を元に、原則全員に、施術後に手渡し

 

 

 

いよいよ、最後のステップ3に来ました。

ステップ3では、全3段階の内、1と2で得た経験や感触を元に、原則、施術

後のお客様全員に、小冊子を手渡ししていきます。

 

 

1、2と、ここまで段階を踏んでいるならば、院長自身も無理なく、小冊子

手渡しが出来るはずです。

 

また、院長によっては来院後に記入してもらう、お客様アンケートの中に

 

『当院オリジナル小冊子がありますが、小冊子は希望されますか?』

 

と、アンケート用紙に書いて、YESと回答したお客様だけに、小冊子を渡そうとする方もいます。

結論から言うと、このようなアンケートは、百害あって一利なしで、時間

の無駄です。

 

なぜなら、小冊子のページ数、目次、タイトルなど、小冊子に関する

情報が、一切無い中で、なおかつ、初めて、その治療院に来て、警戒心も

解けていない状態では、ほぼ100%の確率で、お客様は『NO』の欄に記入

するに決まっています。

これは、なかば無意識の内に選択する条件反射のようなもので、例えば、

週末、自宅に営業の電話が掛かってきたら、殆どの人が、詳しく話を聞かずに、電話を切るようなものです。

 

自ら、条件反射的に、お客様に『NO』と行動させるようなプランを、盛り込むことは、愚かな選択肢と言えます。

売り一辺倒でなく、本当に、一般のお客様が読んで役に立つ内容ならば、

小冊子を手渡しすることを、遠慮する必要はないです。