治療院用オリジナル小冊子を渡す意味について

 

 

 

 

 

私は、治療院の小冊子作成の仕事を通して、それ以上でも、それ以下でも

ない範囲で、治療院が、オリジナル小冊子を配布することには、社会的な

役割、意義があると、確信するようになりました。

 

まず、『それ以上でもない』の意味について、先に、解説すると、治療院

の小冊子配布は、100%のボランティアではないということです。

院長が、小冊子作成までに掛けた時間、印刷の為に払ったお金などを考慮

すると、最終的には、来院=集客というゴールに結びつける必要があります。

 

次に、『それ以下でもない』の部分を解説します。上で、小冊子配布は、

100%のボランティアではないと書きました。

では、単純に、自院の集客さえ出来れば良いのかと考えると、それも?と

なります。

 

 

なぜなら、計20ページ程の本の形態に近い小冊子を渡して、お客様に読んでもらう以上は、そこに、集客〜ボランティアの間で、何か、お客様の

人生に、気付き、キッカケを与えられる事実を盛り込むことが望ましいです。

 

逆に考えると、そこまで、お客様に変化を与えられない治療院の小冊子で

は、わざわざ作成する意味もないし、単純に、集客だけを考えるならば、

チラシやフリーペーパーへの広告掲載の方が、余程、簡単です。

 

では、下記に、実際に私が、この仕事を通して経験した、治療院がオリジナル小冊子を配布することの社会的な役割の例を2つ挙げます。

 

1つは、『痛みが移動してくる』という事実です。

院長にとっては当たり前のことでも、私は、小冊子を作るまでは、全く、

この事実を知りませんでした。

 

『痛みが移動してくる』の意味は何か?について、簡単に説明します。

以前、上の歯が虫歯になって、その痛みをずっと我慢していたら、なぜか、虫歯でない下の歯まで痛くなってきた経験をされた方もいると思います。

 

理由は、痛みは、神経から脳に信号が伝わってから発生しますが、長時間

ある一定の箇所で痛みを感じていると、その周辺部分の神経まで過敏になってしまい、結果として、、同時に痛みを感じるようになるからです。

これが、上の歯の痛みが、下の歯にまで移動してくる原因です。

 

私も、10代の頃、このような症状が起きて、虫歯でない下の歯まで治療してしまいましたが、このようなことは、その小冊子を読んでいたなら防ぐことが出来たでしょう。

 

 

2つ目は、無理やり、背中をピーンと伸ばすのは、間違っていることです。

最初、私は、背筋を真っすぐに伸ばすことの何が問題なんだ?と疑問に

思ったのですが、院長からの説明を聞いて納得しました。

 

それは、元々、人間は進化の過程で、四足歩行から、二足歩行に変わったが、二足歩行は、歩く時の衝撃を吸収する上では、充分ではない。

 

実は、背骨は、衝撃を吸収する為に、少し丸まった構造になっているので

背筋を無理やり伸ばすのは、体の構造上、正しくない。

 

また、無理に背筋を伸ばすと、それは腰痛の原因にもなってしまいます。

もちろん、だからと言って、極端に背中を丸める猫背の姿勢も正しくは

ないが、同じように、極端に背筋を伸ばすのも好ましくない。

 

上のような説明を聞いたのですが、まさに目からウロコでした。

特に、無理やり背筋を伸ばそうとすると、それは、かえって腰痛の原因に

もなってしまうという説明は、過去の自分の経験からも、即、理解出来ました。

 

以上、2つの事例を紹介しましたが、このような事実を、お客様が知る機会を与えることが、治療院が、オリジナル小冊子を配布することの社会的な

役割、意義にあたる部分です。

ただ、集客という結果だけを求めるのでなく、治療院の集客を達成しながら同時に、1人1人のお客様を啓蒙していくことも出来る。

このような役割こそ、小冊子が担える部分だと思います。