新規で来店のお客様の2回目以降のリピート率が、予想よりも低い。お客様のリピート率を上げるには、具体的にどうすれば良いのか?

 

 

 

答え)

 

 

私も、仕事柄、パソコンを使う機会が多いので、眼精疲労の施術で、1人の

お客として、治療院はよく利用します。

 

もちろん、この時は、完全に個人的な利用なので、治療院の集客サポートの仕事とは関係ないですし、自分から、仕事の話もしません。

 

その経験から、確実に言えるのは、2回目以降のリピート率が低い院では

 

1)技術レベル

 

2)コミュニケーション

 

3)お客様の心理

 

これら3つの点で、問題を抱えています。

 

まず、技術レベルでは、数は少ないですが、根本的にお金を貰って施術

できるレベルに達していない所もあります。

 

詳しくは書きませんが、以前、私が利用したあるカイロプラクティック院

では、眼精疲労の施術で、全く効果がありませんでした。

30分=3000円のメニューを試したのですが、正直、これでは、自分でマッサージした方が、よっぽど効果があると思った程です。

 

まず、お金を頂ける技術があることは、最低限の条件なので、この点が、

いい加減では、集客そのものが無意味になってしまいます。

 

次のコミュニケーションですが、お客さんと満足にコミュニケーションを

取れない院長は、本当に多いです。

 

私も、商談中に、全くこちらの目をみないで、横を向いて、1時間話していた院長に会った経験もあります。

お客さんとのコミュニケーションで問題を抱えている院長は多いですが、

これは、私の持論ではないです。

 

面談でお会いする多くの院長が、この話題について触れます。

コミュニケーションを改善する為には、心理学を学ぶのが、一番効果的ですが、現実的に、そんな時間は取れないでしょう。

そこで、次善の策として、お薦めなのが、「話し方の心理学(日本経済新聞出版社)」を3回読むことです。

 

この本は、初版が1963年にアメリカで出版ですので、約50年の歴史があります。これ程、古い本が日本語に翻訳されて日経から発売されている事実

からも、価値は保証できます。

お客様の感情、言葉にならない心理などを理解する上では、この本が

最適ではないかと思います。

 

最後の3つ目は、「お客様の心理」を理解することですが、これは前述の

コミュニケーションと関連があります。

治療院によっては、本当に、その無神経ぶりに呆れるほど、お客様の心理

を分かってない所があります。

 

まず、基本的な大前提として知っておくべきことは、その治療院を気に入って、2回目以降も来店するリピーターになるかどうかの決定権は、100%

お客様にあることです。

この事実を考えたら、最初の来店で、お客様に記入してもらう問診表では

お客様を不快にさせないことは、最低限のマナーと言えます。

 

現実には、問診表に

 

1日の排便は?

 

(順調・下痢気味・軟便・便秘気味) 1日の回数( )回

 

などの項目を用意する所もあります。

例えば、女性のお客様が、初めて来店した時、この項目を読んだら、どう

感じるでしょうか?

その治療院に通い続けるかどうかも決めてないのに、こんな、つっこんだ

質問には、答えたくないはずです。

 

また、年齢についても、直接、問診表に( )歳と書かせる所もあります。気持ちは、分かりますが、これもお客さんの心理を考えたら、

 

該当欄にチェックしてください。

 

□20代 □30代 □40代 □50代 □60代 □70代 □80代 □それ以上

 

などの項目を用意する治療院があっても、良いはずです。

 

以前、面談したある治療院は、問診表には、必ず年齢を書いてもらうと

言っている治療院だったので、院長に、試しに、

 

 

「お客さんの心理を考えて、□30代など、少し、アバウトな欄に書き換えてみるのは、どうですか?」

 

と提案したことがあります。

対して、院長の答えは、

 

「そんなアバウトな表示ではだめだ。正確に○○歳と記入して貰わないと、キチンとした施術が出来ない」

 

でした。

 

なるほど、これが治療院の答えならば、お客さんの心理としてはおそらく

 

「そこまで、正確に年齢を書かないと、キチンと施術できないような院

ならば、別にリピーターとなって行く必要はないな」

 

でしょう。そもそも、前述のように、2回目以降も来店するかどうかの

決定権は、100%、お客さんにあるからです。